2015GW。国立新美術館は小学生を歓迎していた
「Yくん、マグリット展見たい」
「何でまた…」
「電車の中のCMで見たんだよォ。顔におっぱいがある絵が見たいの!!」
小1男子が突然こーしょーなことを言い出すので何かと思いましたが…
GW前半に秩父の渓流に行った帰り、西武線の中で流れていたCM映像がきっかけだったよう。こどもの日に、行ってみることに。
「顔におっぱいの絵が、美術館に飾られているとは…本当だろうか…」といったところでしょうか。
顔におっぱいの絵。マグリットの「凌辱」です。
息子に「りょうじょくって何?」と聞かれ、困る夫とわたし。
大人にもキチンと説明するの難しいと思う。
「高校生くらいになったらわかるよ」とお茶を濁したのであった。
(そのほかにも、「べんしょうほうって何?」など…)
また以前から、「ルーヴル展で『天文学者』の絵が見たい!」と言っていましたので(これは、飯田橋駅のパネル広告がきっかけ)、六本木などという不慣れな場所に、家族で出かけた。
わたし個人はとゆーと、展覧会は好きですが、4月まで庭園美術館でやっていたアール・デコのやつとかそーゆーのが好みなので、六本木でルーヴルというのは、結構遠いです。気持ち的に。
子どもが言い出さなければ、絶対行かなかっただろうなー。
結局この日は、3つの展覧・展示をハシゴ。
マグリット展とルーヴル展は、同時購入で割引がありました。大人2人で6400円のところ、6000円に。端数ナシはちょっとウレシイ。
入ると同時に習慣として、コインロッカーを探して突進!! 公共施設のロッカーはたいてい返却式で、実質無料ですからねー。荷物が軽いと、身軽です。(当たり前)
そこそこすいていたマグリット展を見て、館内のカフェテリアでお昼。
ルーヴル展は大混雑!! おまけに、本格的な美術展に息子を連れてくるのは初めてでしたが、自ら言い出しただけあり、結構マジメに鑑賞していました。
(隣で新聞の切り抜きを手に鑑賞していた50代くらいの女性が、息子に見どころを教えてくれたりして、ありがたかった)
また、ルーヴルもマグリットも、入口で小学生だと言うと、子ども向けのパンフレットをくれました。
特にルーヴル展は日テレがスポンサーで、コナン君が名画うんちくを紹介しているもので、テンションアガる息子。
単位展は今風のかんじ。企画趣旨は息子にはちと難しかったかな、でも、触れられる展示が多くて楽しんでいた。
ミッドタウンのサントリー美術館でやってた蕪村もよさそうでしたが(グッズがシャレてた)。
ミッドタウンのベーカリーカフェで、軽食をとって帰りました。
国立新美術館は新しいだけあって、混雑していても、過ごしやすいところでした。
ルーヴルもマグリットも、自分の趣味にドンぴしゃではなく、最近わたしが、展覧会でいつも買うことにしているクリアファイルを見たものの、結局食指が動かず、やっぱりそこまで趣味じゃないんだわ、と確認したのですが
やっぱり実物は迫力がありました。
それまで知らなかったものでも、生で見れば、何かを感じるものですね。
「生で見てすら何も感じ取れないものは、自分にとって縁のないもの、どーしても理解が難しいもの」だ、とわたしは思っています。
息子にも、見たいものは見せてやりたい。可能な範囲で。
息子によって「自分だけではチョイスしない」場所に行けるのもまた、楽しいことでした。